e-bikeを通勤に利用しようとしているあなたへ

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河村操

河村操

外資系製薬メーカーの営業として22年勤めたあと独立 現在は河村総合研究所代表として世にコンテンツを日々放っている。書くことで伝えられることはあるはずと邁進中

 最近e-bikeというものが流行っていて耳にするようになって、もしかしたらそれを通勤に使ってみたらとお考えのあなた。e-bikeがどんなものであり、通勤には使えるのか、もし使えるとしたらどういうものがよいのかと悩んでおられませんか。

 ご察しの通り最近e-bike界隈が活況でさまざまなメーカーから色々なタイプのe-bikeが発売され今もどんどん新製品がでてきております。もちろんその中には通勤にピッタリのe-bikeもあり、あなたに合うものがあるはずです。

 私も仕事柄色々なe-bikeに乗りましたが、このコースにはこれがあうなあとか、これは通勤用というより週末のツーリングに適しているなあとかを感じました。このサイトにはそのあたりの検証結果についても明記していますのでお役にたてると思います。

 ここではe-bikeの種類や特徴を示し、通勤に適したバイクの選びかたについても触れています。

 どうぞ読み進めていただき、あなたにピッタリの通勤用e-bikeをお選びください。

1 通勤にe-bikeをお薦めする3つの理由

 通勤でe-bikeを購入するのはおすすめです。おすすめの理由は以下の3つ、

・坂道に強い

・かっこいい

・コスパがいい

です。

1-1坂道に強い

 e-bikeは坂道をものともせずあがっていきますのでおすすめです。

 自転車で街なかを走る人ならおわかりだと思いますが、歩いていたり車に乗っていたりしたらほとんど気づかないような坂が自転車には負担になります。そしてこの小さな坂が結構多いことに気づきます。実はその坂が自転車乗りにボディーブローのように効いてきます。よし今日は自転車ででかけるぞとなったときに二の足を踏むことになる原因のひとつで大きなものはこの坂です。

 私は以前自転車で長距離のツーリングをしていたことがあるのですが、あまりにも坂が多いので嫌になり、パーキングエリアにいた私がこれから進む方向からきたドライバーに聞きました、この先坂はありますかと。するとドライバーは「全然ないよフラットだよ」といいました。それならと信じて進んだのですが、実際は坂だらけで嫌になってしまいました。エンジンがついた車には感じないほどの坂が自転車には負担になるのです。

 電動アシスト自転車が、どれくらいの勾配を登れるかを検証した動画がありました。動画では自動車の走行テストをする場所に電動アシスト自転車を持って出向き、勾配の弱いほうから順番に坂登りに挑戦し足をつかず蛇行せずクリアできるかどうかについて紹介しています。

8%からチャレンジし、最後は35%とまるで壁のような坂にのぞみますが、結果的には35%も見事にクリアしました。この動画をみてもe-bikeが坂道に強いというのはあきらかです。詳細をお知りになりたいかたは以下のサイトを御覧ください。(ヤマハ発動機公式チャンネル)

1-2 かっこいい

最近のe-bikeはデザインが洗練されてきてかっこいいです。電動アシスト自転車とは一線を画します。足腰が弱った人がのるや重い荷物や小さな子供をのせるから助けてもらうという感じはありません。

 ロードタイプやクロスバイクのe-bikeもあります。バッテリーがフレームに隠されていて外から見たらそれとわからないものもあります。今までロードバイクにのっていたかたにもその美しさからおすすめします。

 先日大阪で試乗したe-bikeは大口径のタイヤに流線型のフレームがマッチしジョガーパンツにジャケットという通勤スタイルにも見事にマッチすると思いました。

 まずはスタイルからというあなたにも素敵にマッチします

1-3 コスパがいい

 通勤をe-bikeに代えるとコストパフォーマンスがあがります。

 例えば通勤に公共交通機関やタクシーやバイクを使っていると、それらに比べるとかかる経費はほとんどありません。初期投資である程度まとまった額を用意する必要がありますが、以降は電車賃もかかりませんしガソリン代も必要なくなってきます。よいものを選べば一生使えるものもありますので、初期投資も早々に回収できるという考え方もあります。

 例えば京都のJR桂川駅から会社がある地下鉄四条烏丸駅まで電車で通勤していたかたが、e-bike通勤に変更したとします。距離はちょうど10キロ位なので充分に圏内です。

 電車と地下鉄を利用して行った場合片道390円かかります。往復で780円です。年間240日通勤するとしたら交通費は年間で187,200円になります。通勤定期にすると少し割引があるので実際ここまでかかることはないのですが、仮に定期が4割の割引だとして年間で112,320円かかることになります。

 3年続ければ交通費は336,960円浮くことになります。これを高いか安いか考えるのは皆さんの判断におまかせしますが、これだけ経費が削減されるという事実があります。

e-bikeの購入価格は15万円と仮定する ※e-bikeの維持費は0円として計

 もしかしたらジムに行く必要がなくなるかもしれません。自転車はダイエットに最適の乗り物というデータもあります。e-bikeといってもそれはあくまで自転車なので自分の力が必要です。それが適度な運動となり健康維持やダイエットになります。ジムにいかなくても健康を維持できるとなるとそれは考え方によってコストパフォーマンスがあがったと言えるでしょう。

 そのように考えるとe-bikeは思っていたより安いと言えるかも知れません。

 

2【距離別】e-bikeのタイプの選び方 

 e-bikeを選ぶに当たり通勤距離が何キロなのかを知ることはとても大切な判断基準になるので、距離をまず調べてください。

 e-bikeといえど、電気のパワーはあくまでもサポートです。自転車なので当然自分で漕ぐ必要がでてきます。距離の長さはそのまま体への負担になってきます。20キロ以上の距離をアシスト付きのママチャリを使って通勤する様子をイメージしてください。考えただけで大変そうな絵が浮かびますよね。

    

 e-bikeはそのタイプにより、色々な部分でメリットとデメリットを持っています。それはときにトレードオフの関係になり、距離に対するメリットは例えば安全を犠牲にしているという場合があります。

 リスクとリワードを考えて、どっちを優先させるかを決めていただきたいと思います。それぞれの特徴について以下に書きましたので参考にしてください。

2-1 20キロ以上:ロードバイク型がおすすめ

 距離が長ければ移動に適したロードバイク型のe-bikeがよいでしょう。大口径のタイヤと軽さはそのまま距離に対してのアドバンテージになります。同僚で自転車通勤をしているものに聞くと、30キロまでは通勤可能だといいます。ただ、クロスバイクやマウンテンだとしんどいなともいいます。距離が長いときはぜひロードバイクにしましょう。

 前述のとおりデメリットもあります。軽さを求めるあまり乗り心地に関しては犠牲に知ている部分があります。サスペンションはなくタイヤも細く高めの空気圧で走るためちょっとした段差や石にのりあげるとその反動がダイレクトに体にきます。それが何度も続くと結構な負担になることもあります。

 タイヤが細いことでパンクがしやすいってこともデメリットでしょう。そのあたりを考慮して選んでいただければと思います。

2-2 10キロ前後:マウンテンバイク・クロスバイク

 10キロ前後ならならマウンテンバイクやクロスバイクが適しているでしょう。アシストがついているとこの2種類でも充分通勤可能です。歩道を走り、車道と歩道を行ききする際の段差を超える事が多いならマウンテンバイクのショックアブソーバーはとても機能しますのでぜひお選びください。

 ロードバイクよりも圧倒的に乗り心地がいいので、歩道を何度も走ったり降りたりするようなコースにはもってこいです。楽に段差を乗り越えてくれます。

 ただロードバイクよりも重いので長距離だと少し負担が増えます。10キロ前後が最適でしょう。

2-3 5キロ以下 ミニベロタイプ・ママチャリ

 5キロ以下なら、ミニベロタイプやママチャリも選択肢に入ってきます。5キロ位はアシストがあれば楽勝です。どのe-bikeを選んでも大丈夫と言えそうです。

 この距離になると一気に選択肢が増えます。あまり考えず見た目や価格など自分の好みで選んでいただければいいと思います。

3 通勤用e-bikeを選ぶときの4つの注意点

 e-bikeで通勤を検討中のあなたはこれからe-bikeを購入しようと思っておられると思いますが、購入にあたりいくつか注意点がありますのでご覧ください。

3-1 駐輪場所を確保する

 購入前に駐輪スペースがあるかどうかの確認はひつようになってきます。

 会社が街中にあり、駐輪場を持たないオフィスですと近隣の駐輪場をかりたり、一時預かりの場所を探す必要がでてきます。最近は増えてきたので見つかる可能性は高いですが、駐輪場がみつからないケースも考えられます。

 またワイドタイヤのe-bikeを検討中の方は、タイヤをラックに固定するタイプの駐輪場のラックのサイズがタイヤのサイズに合っているかどうかの確認も必要です。サイズがあわずに停められないとなると通勤できません。

 その場合はミニベロなどの折りたたみe-bikeも視野に入れるといいでしょう。折りたたむのでロッカーのあいたスペースに置かせてくれなどの交渉は必要になってきますが、普通のe-bikeより許可はとりやすいのではないでしょうか。

3-2 連続航続距離が10キロ未満のe-bikeは避ける

 e-bikeの連続航続距離を知っておくのは大切です。航続距離が15キロしかないのに20キロだと残りは自力で漕ぐことになります。容量の確認は大切です。表示されているので買う前に知ってようにしましょう。WebサイトやSNSの商品紹介のページで確認できます。劣化もあることを加える

3-3 通勤以外で使うかどうかによってe-bikeを選ぶ

 ほぼ通勤でしか使わないということであれば通勤用として考えればいいのですが、通勤以外、日常でも乗る可能性やその割合が多いのならそちらも考慮にいれたほうがいいでしょう。

 週末は自転車を野山で駆け抜けるのが好きですというのなら効率だけを考えてロードバイクを選ぶのは得策ではありません。バランスを考え選んでみましょう

3-4 法律にあったe-bikeを選ぶ

 日本の道路交通法にはe-bikeの基準があります。アシストの度合いがどれほどであるかで決まってきます。国内の基準をみたしていれば公道を自由に走ることができます。購入時に日本で走れるかどうかを確認してください。明記されている場合が多いですし、確認すれば教えてもらえるので心配は無用です

4 最後に

 いかがでしたか。e-bikeで通勤しようとしたときの疑問や不安は解消されましたか?

 通勤スタイルを変更するには勇気が必要ですし、面倒でもありますよね。その問題がこの記事によりなくなり、よし、e-bike通勤をやってみようと思っていただければ幸いです。

 最後にオススメのe-bikeも載せています。あなたの通勤にあったe-bikeを選んでぜひ始めてください。

 あなたの新しいライフスタイルはきっとよりよいものになるでしょう。体にもいいe-bike通勤をスタートさせてみましょう。

 

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