街乗りe-BIKEなら、「軽量」クロスバイクが絶対におすすめ!

author-avatar

惣塚利郎

惣塚利郎

大学卒業後、P&Gとアップリカで財務、営業、トレードマーケティング本部長を歴任後、株式会社ムサシ に於いて、e-BIKE事業、Musashi Velo ブランドを立ち上げる。 趣味: 旅行、Outdoor (登山、キャンプ、カヌー)、朝市

e-BIKE 選びの際には「軽量」がとても大事という事を知っていますか? 自転車競技ではなく、日常使い・街乗りとなると、「軽量」は最も重要視してもよいポイントと言えます。「軽量」車体にすると、幾つかの良い点が浮かびあがります。

「坂道が、らく!」

「こぎだしが軽く、らく!」

「ブレーキがかかりやすくて、安全!」

「使い勝手が良い!」

この記事では、「軽量」の良さを説明して、最終的には、軽量という視点からのおすすめのクロスバイク型のe-BIKEを3機種ご紹介したいと思います。 2022年1月に日本で購入できるクロスバイク型のe-BIKE 15機種の中から激選した3品になります。クロスバイク型のe-BIKEは、各メーカーが開発でしのぎを削る今最もホットなセグメントです。この記事を書いている最中にもまた、新車が発表されています。

是非、最後までお付き合いください。

1. 軽量e-BIKEをおすすめする4つの理由

電動モーターがアシストしてくれるので、e-BIKEなら、軽量化をあまり考えなくてもいいと思っているのなら、それは大間違いです。重いバッテリーを搭載しているからこそ、軽量化をもっと真剣に考えるべきで、車体全体の重量を抑えた軽量e-BIKEをおすすめします。軽量e-BIKEの代表的な良い点は以下になります。 

 

1.1 スムーズな漕ぎだし

車体が軽いと、漕ぎだしがスムーズです。特に、Stop & Goの多い街中で、漕ぎだしのスムーズさを実感できるでしょう。例えば、軽量のMusashi Velo CS01 なら、数回ペダルをこぐと時速20㎞くらいまでスーっと伸びます。街中の交差点での、圧倒的なGOはよくまわりから驚かれます。また、車体が軽いと、結果的にバッテリー消費が少なくすみます。漕ぎだしの重い時は、バッテリーをよく消費します。車体が軽いと、この重い時間が短いですね。

1.2 坂道が楽

これもイメージしやすいと思います。重力に反して上に進む時、重たければ重たいほどハンデになります。車体が軽ければ、のぼりやすいし、バッテリー消費が少なくすみます。同じ車体に重りをのせて上りやすさを比較しました。筆者の感覚では、12kgの重りでは、違いがわかりにくいですが、5kgの重りをのせて走ると違いがわかります。10kgなら絶対に違いがわかります。いつもの通勤路で、坂道が何度もあるなら、絶対軽量がおすすめです。

1.3 止まりやすく安全

軽いと慣性重量が小さいので止まりやすいです。ディスクブレーキの搭載などで制動力が上がっているとはいえ、止まりやすい軽量車体の方が安全に運転しやすいです。雨上がりの滑りやすい路面状態では、特に軽量の止めやすさを実感できますね

1.4 持ち上げやすい

初めての道や突然の工事などでは、ちょっとして段差や階段で行き止まりになる事もあります。そんな時は、軽量車体の方のありがたみを感じることができます。方向転換する時ですら、軽量のありがたみを感じる事ができますね。e-BIKEを乗り始め、楽しくなり、知らない道ばかり走るようになったので、最近は頻繁に通行できない場所に入り込み、e-BIKEを持ち上げる機会が増えました。

2. 軽量e-BIKEの3つのデメリット

通常の街乗りなら、軽量化によるデメリットはほとんどなく、軽量化のメリットが大きく上回ると思いますが、乗り方によっては、デメリットもありe-BIKEライフを左右するので理解しておきましょう。

2.1 風や路面の影響をうけやすい

特に強風やスピードが出ているときには、風や路面の影響を受けやすく、軽量車体は安定性が悪くなります。特に横風が怖いですね。トンネル明け、海岸沿いなど、風の強さと方向次第では、車道に流されそうになります。街中ではこのような事は少ないですが、それでも、ビル風でドキッとすることはあります。車体をばたつかせないよう、ハンドルをしっかり握り、コントロールするよう気を付けましょう。 

2.2 慣性がききにくい

下り坂でスピードがでにくい、漕ぐのをやめるとスピードが落ちるのがはやくこぎ続けなければいけない。安全面だけから考えると、下り坂でスピードがでないのは良い事なのですが、スピードをもとめる人にはデメリットですね。また、重たい車体は、一旦ある程度のスピードにのると、慣性であまり漕がなくても進みますが、車体が軽いと漕がなければなりませんね。ロングライドをするときなど慣性で走ってくれるのは助かりますね。

2.3 パーツによっては安全性に問題がでるケース

一般的に言って、同じ素材なら、強度を高めると重くなり、軽くすると強度が下がります。軽量化のために、強度が犠牲になっているケースもあります。この点も一般自転車ではあまりないケースと思えます。

3. 是非とも、軽量をおすすめしたい人

軽量のおすすめポイントとデメリットを理解した上で、軽量e-BIKEをおすすめする人は次に挙げる人たちになります。おそらく、世の中の大半の人には、軽量をお勧めすることになると思います。

3.1 日常使いが中心の人

日常使いが中心の方には、軽量をおすすめします。軽量によるメリットが大きくデメリットを上回ると思えます。日常使いなら、そこまでスピードも出さないですし、出す必要もないので、軽量をおすすめします。

3.2 特に坂道やStop&GOが多い人

軽量のメリットをすでに説明していますが、日々自転車に乗っていて、軽量の良さを特に体感できるのは坂道と漕ぎだしです。この2つの場面にでくわすことが多い方は、特に軽量をおすすめします。

3.3 レース競技などで使用しない人

1秒や1秒を競うレースにはコースの特徴があり、それをどのように攻めるかはレースの楽しみになります。下りが多い時は重い車体が有利になる事もあるし、少しの重さを脚力でカバーする事もあるでしょう。個々人が、自分とバイクの特徴を理解し、ベストなマッチングを追求しているので、必ずしも軽量をおすすめするわけではありません。しかし、そこまでの域に達しない方には、軽量はおすすめです。

4. クロスバイクタイプの軽量e-BIKE選びのポイントは、車体重量、バッテリー容量、オプションの3

e-BIKEの車体重量を選ぶときは、重量だけでなく、重量とバッテリー容量のバランスをみましょう。車体の重さを一番大きく左右するのは、e-BIKEならバッテリー容量、一般的な自転車ならフレームの材質です。重量ばかりに気をとられ、容量の小さいバッテリー搭載車を買うと後々困ることになります。そして、最後はオプション確認。車体が軽いと思っていて、必要オプションをつけると意外と重くなってしまったなんてことにはならないように気をつけましょう。

4.1 おすすめの車体重量は20kg以下

日本で販売されている、主な15種類のクロスバイクを比較してみると、重量は9kgから24.9kgとなります。感覚的な意見ですが、やはり20kgを越えてくると重たくなり、持ち上げにくくなります。体力、筋力差があるとは思いますが、25kgをこえると持ち上げることをあきらめた方が良いと思います。参考までに、次章に重量の比較表も載せています。 

4.2 おすすめのバッテリー容量は10Ah以上

バッテリー容量を減らさずに、e-BIKEを軽量化する事が大事です。すごく軽くていいなと思っても、先ずはバッテリー容量を確認しましょう。バッテリー容量を減らした軽量化は、e-BIKEを乗り始めて楽しくなってきた時に後悔します。もっと遠乗りをしたくなっても、航続距離が短く、諦めるしかありません。バッテリーの容量を後々増やせる機種はすごく稀ですがあります。Specializedextended battery などは活用次第では色々楽しめていいですね。

4.3 オプション次第では1kg車体重量が変わることもある

オプションに何がついているかは、メーカーによって違うので、細かく見ていくと~1kgの差がオプションでついていることもあります。このみが数機種まで絞れてきたときにはオプションの有無も見てみましょう。スタンド、フェンダー、キャリアが主に重量に影響を与えるオプションになります。ライト、反射板、ベルなどの差もg単位の比較には影響を与えますが、あまり気にしなくてよいでしょう。

5. おすすめの軽量クロスバイク型e-BIKE 3

主要15機種の仕様書・ブランドサイトから、重量、バッテリー容量、価格のみを抜き出し比較した表を作成しています。最終的な判断は、それぞれの乗り味、デザイン、好きな色、パーツ、価格などから判断すると思いますが、今回の趣旨である、軽量という点から、次の3品をおすすめします。

  • 最軽量のSpecialized VADO SL 5.0 14.9kg
  • 軽量かつバッテリー容量の大きなCanondale quick NEO 16kg,
  • 軽量、バッテリー容量、価格のバランスのとれた、Musashi Velo CS01
メーカーブランド商品名重量容量

税込み価格  

AhWh
1

Specialized

VADO SL 5.0

14.9

8.9*

320

561,000

2

Specialized

VADO SL 4.0

15.58.9*

320

363,000

3

Canondale

quick NEO

16.0

13.9

500

352,000

4

BESV

JF1

16.0

7.0

 

259,600

5

DAITORA

DAITORA

16.0

9.6

 

198,000

6

アべントゥーライフ

WELB

16.8

6.8

 

198,000

7

Musashi Velo  

CS01

17.0

11.2

 

242,000

8

Louis Garneau

AVIATOR-E

17.6

10.9

 

217,800

9

Miyata

CRUISE i 6180

19.0

11.6

418

374,000

10

Corratec 

E-POWER SHAPE PT500

19.8

13.4

 

298,000

11

Giant

ESCAPE RX-E+

20.0

13.8

 

308,000

12

The NEO

The NEO

21.0

5.8

 

118,000

13

Bridgestone

TB1e

22.5

14.3

 

152,000

14

Trek

Verve+ 2

23.6

8.3*

300

295,000

15

Panasonic

XU1

24.5

8.0

 

251,000

  • * メーカー公式データをSpecialized 48V, その他36Vと想定してAhへ換算 
  • 上記データは2022年1月初旬時点での各社ホームページからの独自調査。

5.1 他社の追随を許さない圧倒的な軽さを誇る、 14.9kgSpecialized VADO SL 5.0

SLはSuper Lightの意味です。本体バッテリー容量は10Ahに届かないが, 別売りのレンジエクステンダーを追加する事でバッテリー容量約+50UPできます。最軽量と最高のスペック、この商品を持つことの喜びと誇りに、この価格を出すか出せるかが、悩みどころですね。600g諦めて、VADO 4.0 の購入を考えるのも一つの選択肢と思います。参考までに、4.0 と5.0の主な違いは、以下になります。

・フロントフォークが5.0はカーボン、4.0はアルミ

5.0FUTURE SHOCK搭載、4.0はナシ

5.0TCDと呼ばれるサイクルコンピューターが付属、4.0はナシ

・コンポーネントが5.0SHIMANO SLX12speedSHIMANO DEORE 10speed

・ライトの明るさ 5.0310ルーメン、4.0210ルーメン

 

5.2. 軽量(16kg)かつ大容量バッテリー容量(500whCanondale quick NEO

 

カーボンシャフト、72㎝ワイドハンドル、70035cタイヤがしっかり道路をグリップし、安定した心地よい走りを作り出します。ボッシュのドライブユニット、Shimanoドライブトレインにブレーキシステムと、細部まで最高のパーツで固められた安心の機種です。

5.3 重量、バッテリー容量、価格のバランスのとれた、Musashi Velo CS01

街乗りをメインに考えて開発された入門者向けクロスバイク。変速要らずのシングルギアとミニマルデザインで、11ah の容量を維持しながら、軽量17kgを達成している。デザイン的にみてもかなりいけている。新興ブランドであるがゆえに、これだけのスペックを提供しながら、価格も20万円台前半に押させているバランスの良い商品である。

 

 

まとめとして、e-BIKEで軽量車体をおすすめする理由をわかっていただけましたか?日常使いのe-BIKEや自転車を考える時に、軽量車体はとても重要です。また、e-BIKEにおいては、バッテリーが重量を大きく左右します。車体重量、バッテリー容量、価格のバランスを比較しながら、是非とも自分にあった一台を見つける事ができればと思います。

コメント