自転車ライフ初心者は、グラベルロードバイクに挑戦がおすすめ

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惣塚利郎

惣塚利郎

大学卒業後、P&Gとアップリカで財務、営業、トレードマーケティング本部長を歴任後、株式会社ムサシ に於いて、e-BIKE事業、Musashi Velo ブランドを立ち上げる。 趣味: 旅行、Outdoor (登山、キャンプ、カヌー)、朝市

初めての自転車(=バイク)に、グラベルロードバイクがいいのかなと悩んでいませんか? 私は通常最初のバイクと言えば、クロスバイクをおすすめするのですが、2つの条件さえあえば、グラベルロードバイク(以下グラベル)も有力な選択肢のひとつになってきます。

2つの条件とは、ドロップハンドル運転時の姿勢になります。スポーツ全般に苦手意識がなければ、この2つの条件もクリアできると思いますので、これらも踏まえてグラベルの良さをお伝えしていきます。

グラベルというセグメントは比較的新しいので耳慣れないかもしれませんが、最近人気が出てきていた、すごく万能タイプな自転車です。ちょっとスマートに街乗りといえば今まではクロスバイクでしたが、新しいグラベルという新しい選択枝がでてきました。また、グラベルなら、週末にも今まで以上にバイクを楽しめるので生活が広がって楽しいと思います。

ぜひ、グラベルを理解して、自分にあった“この一台”を見つけて下さい。

1. グラベルロードバイクとは?

グラベルロードバイクとはコンクリートのきれいな舗装道路だけではなく、砂利道(グラベルロード)といった未舗装路も走れるように設計された自転車です。キャリア、泥除けを取りつけるためのネジ穴が多くあり、荷物の積載能力が高い事も特徴になります。海外でまず火がつき、ここ数年日本国内でも人気が上がってきている自転車のカテゴリーです。

自転車のスペックの特徴としては、1)タイヤが砂利道(グラベルロード)対応になっている、2)ハンドルがドロップハンドルになっている、3)荷物が多く積めるという、3点がすごく雑ではありますが、わかりやすい特徴と思います。

2.  グラベルロードバイクの特徴

総合的に見て、グラベルは、ドロップハンドルさえこなせれば、すごく汎用性の高い万能自転車になります。日常使いにも趣味にも使えて、すごく楽しい自転車です。私はよく初めてのバイクとして、万能自転車のクロスバイクをおすすしますが、ドロップハンドルさえこなせれば、グラベルロードもおすすめします。その理由を5つの視点から検証していきたいと思います。

2.1 グラベルは のりやすさが最大の壁

ロードバイクとグラベルは乗りにくいと思います。のりやすさは、ハンドルのサドルの位置関係によるところが大きいです。ハンドルがサドルより高い位置にあると誰もが乗りやすく感じます。サドルが上がると前傾姿勢になり、最初は怖く感じます。また、クロスバイクと較べても、ハンドルの位置は10㎝ほど前にあるのでより前傾姿勢になりこわく感じると思います。これさえ乗り越えれば本当にいいですよ。ミニベロやシティサイクルに誰もが乗れるのは、ハンドルの位置なのです。

2.2  20kmをこえる移動距離も可能!

一番目のポイントは移動距離になります。自転車が楽しくなるとついつい遠くまで行きたくなります。楽に遠くまでいけるのはすごく大事なポイントです。また、通勤を考えた時、グラベルやロードバイクはスピードがでるので、同じ距離を速く移動できるという考え方もできます。長距離となるとロード、グラベル、クロスバイクの順でおすすめになります。それ以外のミニベロやシティサイクルは数㎞の移動が限界だと思います。

2.3  クッション性がたかく、乗り心地がいい

グラベル用のタイヤは厚く横幅があるのでクッション性が高く安定感があります。ロードバイクやクロスバイクは、タイヤが細く高圧なので、速く走れるのですが、地面からの衝撃を感じやすく硬い乗り心地になり、幅も狭いので安定感に欠けます。シティサイクルは、幅は広いのですが、厚くはなく、そこまでクッション性も良くないです。ミニベロはその名のとおり、小口径なので乗り心地は硬いです。グラベル用のタイヤになれると他に戻れなくなりますよ。

2.4  20~30kg の荷物も積載可能

グラベルは、長い旅行やキャンプにも対応できるように、荷物をいっぱい積めるような仕様になっています。経験的に言えば、概ね2030kgは積載できるようになっていますね。もっと積む事も可能ですが、その分脚力が必要となります。前後のカゴ以外にも、前輪フォークなどに追加で荷物が装着できるようになっています。積載量で考えると、圧倒的にグラベル。そして、シティサイクル、クロス・ロードとなります。

2.5 ドロップハンドルで、長時間運転も可能

ドロップハンドルは慣れると楽です。クロスバイクやMTBは長時間乗るとやはり手首に負担がかかります。ドロップハンドルの握りは手首に負担がかかりにくいので長距離運転が可能になります。また、いくつか違ったハンドルの持ち方ができるので、疲れにくいです。

3. 初心者が購入を検討する時に気をつけるべき2つのポイント

初めてのスポーツバイクにグラベルを考えているなら、是非とも購入前に検討していただきたい点が2点あります。これらがクリアーできていないなら、クロスバイクや他のバイクをおすすめします。もしくは、徐々にグラベルに乗り慣れていく事をおすすめします。

3.1 ドロップハンドル

ドロップハンドルの持ち方とブレーキにはなれる必要があります。上ハンドルはふつうの持ち方に近いのですが、ブレーキがない事も多く、またもち幅が狭くハンドルが効きやすいので、常時握ることはあまりおすすしません。一般的なドロップハンドルの持ち方には慣れが必要で、その為には、先ずは自転車そのものになれているほうがいいですね。

3.2 基礎体力と体幹

一般的な自転車に比べてかなり前傾姿勢になります。クロスバイクと較べると、10㎝くらいはグリップが前になり、自然と10㎝くらいは前傾姿勢になります。前傾姿勢を支えるには、基礎体力と体幹が必要です。日々乗れば体幹は鍛えられていくので問題ないと思いますが、そこに到達するまでは、すこし努力が必要です。

4. 特にグラベルをおすすめしたい3つのライディングスタイル

グラベルの特徴を最大限に活用できそうな環境や機会を考えてみました。グラベルの特徴を理解した上で、グラベルに乗ることをおすすめしたいと思う方たちがこちらになります。もちろん、グラベル本来の砂利道や未舗装路を移動してアウトドアを楽しむグラベル大好き派は当然ですがそれ以外にも適しているケースがあるので、ぜひ一度、自分が当てはまるか考えてみてください。

4.1 郊外からの通勤を考えている人

郊外から通勤となると少し距離もあり、平らできれいなアスファルト道路だけではなくなります。車道と歩道の段差が多くなり、車道の端は砂、砂利が多くなるので、口径の大きなブロックタイヤの良さが体感できます。また、ドロップハンドルは、運転姿勢をかえられるので、長距離移動時は体の負担が少ないです。毎日の長距離移動となると、やはり負担は少ない方がいいですね。

4.2  On/off 全て楽しみたい人

週中の通勤だけで物足りなくなり、週末も楽しみたい方。逆に、週末だけでなく、週中も通勤に使おうという自転車好きの方。グラベルなら、一台で両方できます。20㎞+の通勤も、100㎞を越える週末のツーリングもグラベルなら可能です。

4.3  ちょっと時代を先取りしたい人

グラベルは確実にこれからのトレンドとなる自転車です。まだまだニーズに応えながら進化しているカテゴリーです。例えば、タイヤ。中央がスリック(溝の無い地面をしっかりつかむタイヤでロードに使用されます)で両端はブロックというようなタイヤもあります。直線を走る時はこのスリック面が威力を発揮し、コーナリングや未舗装道路では両端のブロックパターンが安定感を発揮します。タイヤだけでなくハンドルもグリップしやすいものなど、色々進化しています。ちょっと時代を先取りしたいアーリーアダプターにはおすすめです。

5.  グラベルをもっと楽しむならe-BIKE

グラベルのe-BIKEなら、グラベルの良さをもっともっと引き出せます。遊びの幅も広がり、移動距離も更に伸びいい事がたくさんあります。え!こんなに遠くまでいけるのと驚いたりしますよ。また、距離だけでなく今まで行こうとしなかった自然あふれる林道なども遊び場になります。

5.1  移動距離が2倍になるe-BIKE

e-BIKEならモーターの力を借り、体力を使わずにラクラク乗れるので、自分の力だけでこぐ自転車と較べると、低く見積もっても2倍の距離は移動できます。自宅から100㎞離れた場所に向かうなど、これから自転車初心者や、e-BIKEを知らない人には想定外の距離かもしれませんが、100㎞の移動くらいは軽々射程圏内になります。

5.2 山、坂道を身近に感じるe-BIKE

e-BIKEのすごさを感じるにはやはり坂道。特に荷物をいっぱい乗せたのぼり坂ですごさが実感できます。漕いでも漕いでも全くすすまない、降りて押すこともある山道をラクラクと登っていくe-BIKE。この時にe-BIKEのすごさを実感します。週末も乗るとすると坂や山は避けてはとおれないもものだど思います。e-BIKEなら山も身近に感じられますよ。

5.3 デートも可能にするe-BIKE

E-BIKEがあれば彼氏彼女とアウトドアやツーリングデートも楽しみの一つになります。一般的にいって女性の方が体力がない事が多いと思いますが、男性は普通のグラベルで女性はe-BIKEでツーリングいくと、先に男性がまずばてるでしょうね。それほどe-BIKE はパワフルです。そして、いつの日か男性もe-BIKEに乗り換えますね(笑)

e-BIKE で注意すべき事は充電: 坂道の連続や、急な坂が多くなるとバッテリーの消費が速くなります。充電できればいいのですが、大自然では、充電できない事が多々あります。山の中でのバッテリー切れは車体が重たい分、普通の自転車以上の負荷がかかります。

6.  おすすめのグラベルロード3

ここからは最初のグラベルに是非ともおすすめしたい激選された3台になります。数年前なら機種も少なくあまり悩まなかったのですが、この3台を選ぶのにはすごく時間がかかりました。考えれば考えるほど、乗れば乗るほど、5選、いや8選にしたいという気持ちが強くなります。でも、気持ちを鬼にして3選をお勧めします。

6.1  MERIDA・SILEX  

かなりアップライトなグラベルがこのSILEXアップライトなボディなので、前傾姿勢にならずに、初心者でも比較的楽に乗れます。レースでスピード追求したりするわけでもないので、比較的乗りやすい姿勢になる事がこの一台をおすすめしている理由です。短いステムと長いトップチューブの組み合わせでクイックなハンドリングなのも、乗り回しやすい仕上がりだと思います。フレームバッグの装着を想定したワイドなフレーム形状をしているので、バイクパッキングで沢山の荷物を詰め込む用途にも夢が広がります。 グラベルロードエントリーもでるとしては最高の1台です。

6.2  MARIN HEADLANDS-1

米国カルフォルニアのオフロードバイクブランド「MARIN」。MTBを得意とするブランドが製作した、フルカーボングラベルがMARIN HEADLANDS-1です。レースを伴うグラベルライドから、オフロードトレイル、バイクパッキングやキャリア搭載などの長距離ライドまで。現在のMTBとグラベルロードのトレンドを盛り込んだフルカーボングラベルで、どちらかというとオフロード志向になっています。グラベルがこれからの自転車のトレンドを作っていくなら、隠れた名品をお勧めしたいと思います。街で被ることもまずないでしょう。ちょっと「あれはなに?」と振り向いてもらえるような一台です。

6.3  Musashi Velo GS 01 (e-BIKE)  

e-BIKEグラベルのエントリモデルも1台紹介します。がちがちのグラベルではなく、おしゃれに街乗りと軽めのアウトドアを考えている方におすすめです。E-BIKEのグラベルとなると30万を超えてくるものが多いなか、リーズナブルな価格設定でe-BIKEの乗れることが一番のおすすめポイント。11Ahの大型バッテリー搭載で街中なら航続距離が200㎞に及ぶこともおすすめのポイントです。機能だけでなく、マットブラックのintubeバッテリーは見た目をスマートで、費用対効果は最大だと思います。

いかがですか? グラベルロードの良さを分かっていただけましたか? 初心者にも、時代を先取りしたい人にも、カップルにも、体力のない人にも向いているグラベルはあります。是非ともこの機会にまだまだ知られていないグラベルロードに挑戦していただきたいと思います。

 

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